終局までの Leela の判定結果を得る

Leela のメニュー『Analyze』『Analysis Window』と『Show Histogram』から,下図に示すような図が得られます。


上図に表示されている勝率ヒストグラムを見ると,最後の方で,極端な落ち込み方で逆転されています。

大逆転が発生した場所を確認しましょう

問題の局面を,下図に示します。白が中央の白一群を上辺につなぐために,白石に小さい赤丸が付いた石を打った局面です。
図中で,赤く輝いているところが,Leela の推奨手ですが,その手は先手なので打ったとしても,左辺の黒一群は,眼形を確保するため手を入れる必要があるところです。



左側の「次の一手の棋譜並べ」を用いて,問題の局面の手順を確認してみましょう。棋譜には終局図が表示されています。そこで,手数窓 No. に「175」を入力し,「Jump」ボタンを押すと,下図のようになります。


この図を用いて,黒はどのように打てば,2眼を確保できるか,着手点を考えてみましょう。

孤立が判明したら2眼確保を優先する

左辺の黒一群が,眼形を確保するための着手点を,下図に示します。それは,黒 ① です。これで,眼形豊富で,生きています。



孤立しそうな黒一群は,他にも,右上隅や左上隅にあります。上図には,右上隅に,白 ② と入ってきたときの想定手順が示されています。
しかし,実践譜では下図のように,白が三々に入ってきました。この場合は,どのように対応すれば良いでしょうか? 


左側の「次の一手の棋譜並べ」の手数窓 No. に「215」を入力し,「Jump」ボタンを押すと,上図の局面になります。戻りボタン << を押して,進みボタン >> を押すと,盤面入力モードに変更されます。このとき,三々の右上(上図の黒 ① )をクリックすると,黒「216」が表示されます。続いて,適当なところをクリックすると,白「217」と表示されます。これを利用して,対策を考えてみましょう。
再度,手数窓 No. に「215」を入力し,「Jump」ボタンを押すと,盤面入力モードは終了し,実践譜の再生モードに戻ります。

右上隅の黒一群のしのぎ方を学んでおきましょう

上図の黒 ① に対して,白の応手は左右へのコスミが考えられます。まずは,右側へコスミが打たれた時の対応を,下図に示します。この図では,右上隅の黒一群は右辺の黒につながることができます。次図と較べてわかるように,孤立するよりもつながった方が,地が得になります。



白の応手は,もう一つ,左側へのコスミが考えられます。この場合の対応を,下図に示します。この図では,右上隅の黒一群は孤立するため,2眼を確保する必要があります。